しまくとぅばであそぼう
しまくとぅばであそぼう
金城春子 文/磯崎主佳 絵
2006年5月 なんよう文庫
1500円(税込)
A5版変形(かな?) 39ページ
先月半ばに発売された、「しまくとぅばであそぼう」(なんよう文庫)という本を頂きました。著者の金城春子さんは、南風原で「
民話と食事の店 門(じょう)」というお店をなさっているほか、しまくとぅばの言葉遊びを伝える講演活動や、ウチナーグチ大会の審査員、RBCジョートーTVの方言コーナーへの出演など、多彩な活動をなさっています(
南風原町タウン情報より)。
見逃していましたが、新聞でも取り上げられていました。
2006年5月16日付 琉球新報:
方言楽しく学ぼう 金城さんが「しまくとぅば」の本出版
2006年5月16日付 沖縄タイムス:
金城さんが指遊び絵本
しまくとぅば(島言葉=沖縄口)の手あそび歌や笑い話、いろいろな数え歌、なぞなぞ、早口言葉、まりつきうた、おまじない、動物の鳴き声などが収録されています。この本で紹介されているのは、首里・西原・南風原あたりの表現だということです。盛りだくさんで、薄さを感じさせません。
また、すべてのページにやわらかなイラストがあって、絵本のように読めます(それで絵本に分類しました)。著者の金城さんご自身による実演DVDもついています。
今年4歳になる息子が思いのほか喜んで、「DVD見よう!」と言うので、届いた日にさっそく見ました。すると、しばらく見ていた息子が一言。
「なつかしいな~」
えっ! Σ(- -;)
たしかに、帰省するたびに
首里城で琉球舞踊を見たり、思い当たるふしはありますが、それにしてもびっくりしました(もしかしたら、「面白い」というほどの意味で言ったのかもしれませんが)。そして、一人前に本を広げて、一緒に手あそびをしながら、一所懸命に金城さんの歌をまねようとしていました。届いて以来、1日に1度は見ています。「いちちぬいびぬはくしゅ」の歌を、ちょっと歌えるようになりました。
音楽のついていないシンプルなDVDですが、そこがかえって「おばあちゃんからのビデオレター」みたいな雰囲気を出していて、子どもも安心するんでしょうね。私としては、子どもが一緒に手あそびする様子も映っていたらもっと良かったかな、とも思いましたが。
あと、いつも何かお話を読んでから寝るのですが、最近「今日はこれ読んで」と、この本を持ってきたりします。おかげで、ちょっとだけ勘を取り戻したような気がします。
読みやすくて内容が濃いので、お子さんのいらっしゃる家庭はもとより、沖縄の民俗に関心ある方にも興味深い内容ではないかと思います。県内の書店では流通しているようですが、県外から買う場合は注文になります。お問い合わせは、発売元の沖縄学版へ。
沖縄学版 Tel: 098-854-1620/Fax: 098-854-1327 (Faxの方が確実とのこと。送料は実費だそうです)
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