2008年03月26日
雨の日、夜、文学館で
雨の日、夜、路地裏に迷い込んでしまった。傘はない。古い小さな建物ばかりが並んでいる。ほかには何も目に入らない。帽子を目深にかぶり直して足早に歩く。そして胸のうちで言う、「雨の日、夜、路地裏に迷い込んでしまった・・・・・・」。その刹那、迷い込んだ者はもはやいなくなる。そこには言葉をもつ者がいるだけだ。
ようやく雨宿りできそうな廃屋を見つけてすべりこんだ。埃の匂いがする。表には看板が立て掛けてあって、「沖縄文学館」と書かれている。文学館が潰れたのか。
今にも壊れそうな机と椅子に腰掛ける。引出しを開けてみると、驚いたことに新しいノートが入っている。日記のようだ。今日の日付けから始まっている。首筋に冷たい雨が落ちた。とりあえず、その短い日記を読んでみた。
わたしのことか? わたしはどこにいるというのだろう? どこにいたっていいのだが、たまに不思議な気分になる。わたしは誰かに書かれた者なのか。でも、それもどうだっていい。今ここで震えているからだがある、そしてこの寒さを何とかしたい、それで充分だ。この寒さはもう、作者にはわかりはしない。
とにかく、文学館は潰れてはいないってわけか。日記を引き出しに戻して、二階に上がってみた。汚れてはいるが、ベッドと毛布がある。助かった。今夜はもう歩けない。さあ、わたしは寝るから、あとは好きなように書いてくれ。

また長いあいだ更新をお休みしてしまいましたが、新趣向で再開したいと思います。今後もどんなペースでいけるのか、まったく予想がつきませんが、お付き合いいただければ幸いです。
(写真は源平桃。3月21日、新宿御苑にて。)
ようやく雨宿りできそうな廃屋を見つけてすべりこんだ。埃の匂いがする。表には看板が立て掛けてあって、「沖縄文学館」と書かれている。文学館が潰れたのか。
今にも壊れそうな机と椅子に腰掛ける。引出しを開けてみると、驚いたことに新しいノートが入っている。日記のようだ。今日の日付けから始まっている。首筋に冷たい雨が落ちた。とりあえず、その短い日記を読んでみた。
沖縄文学館を更新したい、と思いつつなかなか出来ないでいる。内容もこれまでの書き方も、何だかしっくり来なくなっていた。誰よりもまず自分に宛てたい、でも公開するという形も続けていきたい、という葛藤。
そんなわけで、日記を思いついた。しかもそのまま開いて見せるんじゃなくて、どこかにほったらかしておいて、誰かに読んでもらうことにしよう。雨の日、夜、誰かが迷い込んでくるかもしれない。別にいつでもいいけどね。
というわけで、読んでくれるあなたへ。ありがとう。よかったら、またよろしく。
わたしのことか? わたしはどこにいるというのだろう? どこにいたっていいのだが、たまに不思議な気分になる。わたしは誰かに書かれた者なのか。でも、それもどうだっていい。今ここで震えているからだがある、そしてこの寒さを何とかしたい、それで充分だ。この寒さはもう、作者にはわかりはしない。
とにかく、文学館は潰れてはいないってわけか。日記を引き出しに戻して、二階に上がってみた。汚れてはいるが、ベッドと毛布がある。助かった。今夜はもう歩けない。さあ、わたしは寝るから、あとは好きなように書いてくれ。
*

また長いあいだ更新をお休みしてしまいましたが、新趣向で再開したいと思います。今後もどんなペースでいけるのか、まったく予想がつきませんが、お付き合いいただければ幸いです。(写真は源平桃。3月21日、新宿御苑にて。)
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この記事へのコメント
早速、迷い込みました。
新しい趣向で再開とのこと、
また次の機会に迷い込むのが楽しみです。
以前にもコチラの文学館を拝見していましたが、
コメントするのは初めてです。
初めまして、よろしくお願いいたします。
新しい趣向で再開とのこと、
また次の機会に迷い込むのが楽しみです。
以前にもコチラの文学館を拝見していましたが、
コメントするのは初めてです。
初めまして、よろしくお願いいたします。
coo at 2008年03月26日 23:39
cooさん、はじめまして!コメントありがとうございます。一緒に歩いて(?)くださって心強いです。どこに行くのか、私もわからないので!
あゆ at 2008年03月28日 12:05





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